鎌倉十三佛巡り

2013年2月12、13 の両日「僧侶と巡る鎌倉十三佛」に参加しました。
 
「十三佛」とは、中国の「十王思想」をもとに室町時代に始まった日本独自の信仰です。
 
「十王思想」は、「初七日」や「四十九日」などの「忌日」に「閻魔王」などの「王」に審判を受けるが、生前に功徳を積んだり死者のために子孫が追善すれば苦を抜くことが出来る、との信仰です。
 
日本では、三王が追加されるとともに、「王」の「本地」である佛さまにお願いする信仰となりました。
例えば、閻魔さまの本地佛はお地蔵さまです。
 
     初七日−−不動明王      二七日−−釈迦如来      三七日−−文殊菩薩        四七日−−普賢菩薩
     五七日−−地蔵菩薩      六七日−−弥勒菩薩      七七日−−薬師如来        百ケ日−−観音菩薩
     一周忌−−勢至菩薩      三回忌−−阿弥陀如来   七回忌−−阿?(シュク)如来   十三回忌−−大日如来
    三十三回忌−−虚空蔵菩薩
如来さま方、菩薩さま方、そして不動明王とバラエティーに富んでいます。
 
12日は、10時に鎌倉駅集合。 うすら寒い日でしたが12人が集まりました。

バスで「泉水橋」まで移動。 「明王院」へ向かいました。
 
ここで、今回の先達、明王院副住職 中田昌弘師から巡礼の作法の説明と「今日一日は修行僧になって下さい。」とのお諭しがありました。
今回の企画は、俄かですが「修業僧」として非公開寺院の堂内でお経を上げお詣りさせていただきます。
 
「明王院」は、「鎌倉十三佛霊場巡拝」一番札所で、不動明王をお祀りしています。
 
明王院は、1235年創建され元寇の際には異国降伏祈願が執り行われた由緒あるお寺ですが、一時 無住となっていたのを昌弘師の父であるご住職が再興された由です。
 
起り(むくり)の綺麗な茅葺のお堂です。
今回の巡拝では堂内では全て撮影を遠慮/禁止しています。

      

 
 
「明王院」の次は、二番札所「浄妙院」。 お釈迦様のお寺です。
 
が、お釈迦様はお出まし中で、お留守居役の阿弥陀様にお経を上げ、お釈迦様の「ご真言」を唱えました。
     
 
 
次は道順の関係で、第八番札所「報国寺」。 「竹寺」として著名なお寺で、ご本尊はお釈迦様ですが十三佛では「観音菩薩」のお寺となっています。 なにか御苦労/カラクリが感じられます。
観音様はお釈迦様のお隣の仏間にお祀りされていました。
 
屋根の反りの綺麗なお堂です。  茅葺の鐘楼の素敵でした。
   
 
報国寺からは裏道を抜けて「覚園寺」へ。 ご本尊はお薬師さんですが十三佛では「阿?(シュク)如来」のお寺です。
このお寺は、黒地蔵のお寺としても名の知られたお寺です。 地蔵堂のお写経などに使われるお部屋を借りてお弁当をいただきました。
ちなみに、ご住職は昌弘師の父上の兼務、専従の副住職は兄上の由。
      
 
十三佛巡拝ですが、鎌倉宮に正式参拝しました。 正式参拝とは、社殿内でお祓いを受けてから参拝することを云います。
 
鎌倉宮は、足利尊氏によりこの地の土牢に幽閉され、直義の命により暗殺された大塔宮護良親王をお祀りするため明治天皇が創建された神社です。
      
続いては、第十番「来迎時」、「阿弥陀如来」です。
御本堂には阿弥陀三尊がお祀りされ、そのお隣に柔和なお姿の如意輪観音さまがいらっしゃいました。
      
 
 
この日の最後は、三番札所「本覚寺」、「文殊菩薩」のお寺です。
葬儀の最中で堂内を拝観することは叶いませんでした。 文殊さまは阿弥陀三尊としてお祀りされていらっしゃるようでした。
堂前でお経を上げ、「南無遍照金剛」と名号を唱えました。このお寺は、日蓮さんですので違和感がありますが、時宗の来迎時でも同様で、先達の昌弘師の真言宗のお作法に則って巡拝しています。
 
山門周辺工事中で、鎌倉市の解説板は見当たりませんでした。
 

16時半 本覚寺までで本日の巡拝を終わりました。 今にも降りそうなお天気もどうにかもちました。
 
この日は、由比ヶ浜の「KKR 若宮」泊。 この日の歩行数: 15,700歩
 
二日目の13日、天気予報では雪でしたが、朝から快晴でした。

由比ヶ浜から鎌倉駅まで朝の散歩。 JRに一駅乗って集合場所の北鎌倉駅へ。
参加者の半数以上が昨日と入れ替わっていました。 泊まらずに二日続けるのはシンドク、月を代えられる方が多いようです。
 
この日は、第六番「浄智寺」からスタート。 「弥勒菩薩」のお寺です。 本尊は、阿弥陀・釈迦・弥勒の三世佛。
関東大震災で僧堂のほとんどは倒壊していますが、古くからの「谷戸」の佇まいを良く保つ寺域です。
「やぐら」には弥勒菩薩の化身とされる「布袋尊」が祀られています。
      
「十三佛巡り」の外ですが、今回だけの御縁で「禅居院」を特別参拝させていただきました。
禅居院は、いわば建長寺の隠居坊。 非公開のお寺で表には案内板はもとより表札もなく、これまでは門の前を気づかずに通り過ぎていました。  
現在のご住職も昨年まで建長寺の要職を務められたいた大和尚。 その御先導で般若心経を上げました。
素敵なお庭でしたが、寺域内すべて撮影禁止。 表の道路からの写真です。
 
 
「十三佛巡拝」に戻って、五番札所「円応寺」。 十三佛巡礼では 「地蔵菩薩」のお寺です。
ここのご本尊は閻魔大王、「十王」の「閻魔王」にお詣りします。 ちなみに、こちらの閻魔像は運慶作の国の重要文化財です。
      
ここで、お午となりました。 今日は、街の食堂での昼食です。
この時、先達の昌弘師に読経の息継ぎについて尋ねました。
一人のときは意味を考えて息継ぎするが、大勢のときはお経が途切れないように敢えて違え、息継ぎ後は次の小節から復帰すれば良いとのこと。
そういえば昌弘師の声が時々抜けていました。 これで皆に合わせるのが楽になりました。
 
食後は、第九番「浄光明寺」から。 「勢至菩薩」の霊場です。
ご本尊は阿弥陀三尊で、勢至菩薩は脇侍としてお祀りされています。
     

次は、第七番「海蔵寺」。 ご本尊の「薬師如来次は、第七番「海蔵寺」。 ご本尊の「薬師如来」にお詣りしました。」にお詣りしました。

     

続いては、第四番「寿福寺」。 「十三佛巡礼」では「普賢菩薩」の霊場です。
御門の前はよく通る五山第三位のお寺ですが、普段は中門から中には入れないところです。
今回は、俄か修行僧として参拝させていただきました。
          

今度は、江ノ電に乗って極楽寺へ。
「極楽寺」は、「大日如来」をお祀りする第十二番札所です。

     
 
最後は、十三番札所の「成就院」。 しかし紫陽花で有名なあの境内ではなく、県道の山側の虚空蔵堂で「虚空蔵菩薩」にお詣りしました。 虚空蔵堂は、現在は成就院の一部となっていますが、元は独立したお寺だったようで、ご朱印には「星出寺」とありました。

これで「結願」となりました。 この日の歩行数: 16,800歩。
 
建長寺、円覚寺こそ入っていませんが、鎌倉五山第三位の寿福寺、第四位の浄智寺、第五位の浄妙寺を含む普段は非公開のお寺の堂内でお詣りさせていただきました。
また、夫々のご真言の他に開経偈、懺悔文、光明真言、般若心経、回向文などを13回ずつお唱えするという貴重な体験をしました。

     合掌