上総の里 仏像めぐり


2015年3月21、22の両日 仏友さんたちと「上総の里山 仏像めぐり」をしました。「波の伊八 欄間めぐり」でもありました。


最初のお寺は市原市風戸地区の日光寺。県指定の木造聖観音菩薩立像。像高3.32m、桜材の一木造、平安中期の作と推定されています。
収蔵庫の屋根の起り[むくり]も綺麗でした。


このお像 立木佛ではないかとのことで昨年訪れていますが、お足もとの形状から そうではないと判断しています。
また、一本の楠の霊木から 上部 内田観音、中間 笹森観音、下部 風戸観音の3像が作られたとの伝承もある由ですが、こちらは 桜材とされています



続いては 市原市皆吉地区の橘禅寺。県指定の木造薬師如来坐像及び両脇侍立像神将立像
薬師如来坐像は 増高83cmの寄木造。両脇侍像は 増高110cmの割矧造。背板の墨書により弘長元年(1261年)橘禅寺焼失の翌年(1262年) 常陸公連上、信濃公神蓮により作られたことがしられる。
神将はともに増高106cmの一本造。向かって左はカヤ材、右はクス材。橘禅寺焼失以前の作であることが判明している。
さらに外側の力士像は 山門の 県指定の木造金剛力士立像によく似ているが詳細不詳。
こちらの収蔵庫の屋根は綺麗に反っていました。






ここで昼食、昼食後は 長柄町の新宮神社。県指定の木造牛頭天王立像。増高215cm、カヤ材の一木造。平安末期の作と推定され、近世以前の作としては 日本最大の神像の由。



次も長柄町の日蓮宗飯尾寺。国指定の重文木造不動明王坐像。像高83.3cm、檜材の寄木造。鎌倉後期の作。
日蓮宗のお寺でお不動さんが祀られているのは ここと北大塚のお寺だけの由。このお寺 元は真言宗だった。
写真は ご遠慮ください との由でした。



この日は小湊温泉の誕生寺前のホテルに宿泊。
翌朝は 5:00に起床して誕生寺の朝勤及び法話に参加。



二日目は いすみ市下布施地区の天台宗硯山無量壽院長福寺から。お目当ては県指定の薬師如来坐像。像高101cm、ヒノキ材の一本割矧ぎ造。膝裏に建長2年(1250年)の修理銘がある。
長福寺の隠居寺釈迦谷寺に祀られていたもので この寺最古の物ですが、現在は本尊阿弥陀如来を祀る内陣の脇 お不動さんを祀る祭壇の脇に ひっそりと祀られています。
このお寺には 重さ1tの端渓硯や篆刻印による般若心経が納められていますが、残念ながら屋内撮影禁止。



続いては いすみ市万木地区の海雄寺寝釈迦堂。県指定の銅造釈迦涅槃像。丈六516cmの巨像で江戸中期 正徳年中の作。



次も いすみ市小又井地区の宝泉寺。県指定の十一面観音立像。 市教育委員会の関係者が開扉して下さったのですが説明なく詳細不詳。



ここで昼食、昼食後は睦沢町の妙楽寺。国指定重文木造大日如来坐像。胎蔵界の丈六仏で像高279cm、カヤ材の一本造。
脇侍 向かって右が不動明王。左が毘沙門天というあまり見かけない取り合わせです。



再び いすみ市に戻り岬町和泉地区の天台宗明王山無動院飯縄寺。葛飾北斎の神奈川沖浪裏の鉤爪の先例とされる伊八の欄間を拝観。写真撮影はOKでしたがNET掲載はNGとのこと。建物入口の上部でご勘弁。
御本尊の飯縄大権現は 白狐に跨った烏天狗の姿をしている由。





最後は 一宮町の解明寺。県指定の十一面観音。詳細不詳。写真NG。
ここでの見ものは 地獄極楽欄間。房州の彫刻師井上円徹の享保3年(1718年)の作。昭和43年(1968年) 彩色なども修復されている。